軽い症状の方から難症例の方まで
さまざまな歯並びに対応できます
歯の矯正を希望する患者さまの症状はそれぞれ異なります。そのため、症状に合わせて治療方法を各種ご用意しています。歯を全体的に矯正したい方や前歯だけをきれいにしたい方、治療計画にゆとりをもたせたい方、予算を抑えたい方など、患者さまのカウンセリングを通じてご要望を伺ったうえで治療計画をご提案します。
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザライン)・エクスプレスパッケージ(invisalign express)
アライナーの枚数:片顎につき7ステージ以内
主に前歯のズレや隙間、後戻りの防止など軽い症状を対象を目的とした治療システムです。
「治療費を抑えたい」という方におすすめですが、症状が限られるのでまずは治療が可能かどうか診断します。
こんな方におすすめ
3~4ヵ月で治療を終えられる症状に限定されているので、適用が可能と診断された場合は、効率よく矯正治療を進めることができます。
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザライン)のなかで最も症例が限定されている治療システムではありますが、適応する場合は費用を抑えることができます。
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザライン)・ライトパッケージ(invisalign lite)
アライナーの枚数:片顎につき14ステージ以内
前歯のすきっ歯や軽度の噛み合わせ、少しガタガタしている歯並びなど軽度の症状が対象となります。
こんな方におすすめ
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザライン)・エクスプレスパッケージのように、前歯や部分矯正に適しています。
それほど重症ではない症例が対象となりますので、軽い症状の方であれば約7ヵ月で矯正治療を終えることも可能です。
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザライン)・コンプリヘンシブパッケージ(invisalign comprehensive)
アライナーの枚数:制限なし
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザライン)・コンプリヘンシブパッケージは、歯列全体を対象にしたスタンダードな治療で、マウスピースの枚数(=移動回数)や治療期間に制限がありません。一般的にマウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザライン)で使用するマウスピースの枚数は、50枚以内でおさまることがほとんどですが、大きく歯を動かすような難症例の場合はこれを超える可能性があります。また、長い治療期間中に途中で治療計画を変更したいというご希望をいただく場合もあります。そういったケースも、コンプリヘンシブパッケージであれば幅広く柔軟に変更可能で、微調整なども納得いくまで行なえます。
こんな方におすすめ
治療期間が長くなると、治療計画を微調整する必要が生じる場合があります。その際、治療期間に制限がないコンプリヘンシブパッケージであればしっかり対応できます。
コンプリヘンシブパッケージは治療期間もマウスピースの枚数も無制限なので、歯科医師とじっくり相談しながら矯正治療を進めることができます。
部分的な矯正ではなく、歯列全体を矯正すると、歯並びを調整しながら治療を進めることになります。
歯並びのなかには、矯正が難しい症例もあります。この場合は治療期間が長くなったり、途中で治療計画を調整したりすることがあるので、柔軟に対応できるコンプリヘンシブパッケージがおすすめです。
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザラインGo)
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザラインGo)は、前歯の部分矯正を目的としたマウスピース矯正治療です。治療する歯を前歯(奥歯を除いた20本)に限定することで、比較的短期間の治療で費用も抑えることができます。
こんな方におすすめ
軽度な症例を対象としていることもあり、緊急対応が少なくなります。そのため、通院頻度を4~6週間に1度くらいに減らせる場合もあります。
乱ぐい歯、すきっ歯、交叉、咬合開咬など、目立ってしまう前歯の症例に対応可能です
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザライン)・ファースト(invisalign first)
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザライン)・ファーストは、一般的に6~10歳のお子様であれば受けられるマウスピースによる矯正治療です。これから生えてくる永久歯のスペースを確保しながら、同時に歯並びを治療できます。
こんな方におすすめ
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザライン)・ファーストは、生えている途中の永久歯があっても矯正治療を受けられることです。顎の大きさを広げながら歯並びを綺麗に整える治療が可能です。
一般的なワイヤー装置は、銀色の金属を使っているので目立ってしまいます。しかし、マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザライン)・ファーストは透明なので、学校で着用していても目立たちません。
ほかのマウスピース矯正と何が違う? その他のマウスピース矯正の違い
マウスピース矯正には、さまざまな種類の方法があります。こちらではどのような違いがあるのかをご説明します。
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザライン)とその他のマウスピース矯正の違いに関して
治療の流れ
カウンセリングと精密検査の後、以下の流れで治療が進みます。
- 歯列、噛み合わせの型どり
- 患者さまの歯の3Dモデルの作製
- シミュレーション・治療計画
- マウスピース型矯正装置(アライナー)の作製
- 治療開始(アライナーの装着)
- 治療完了、保定
他のマウスピース矯正とで大きく違うのは、マウスピース型の矯正装置(アライナー)を作製するための歯型どりが、治療前の1回で済むという点です(※治療終了時に微調整が必要なケースでは、再度歯型を取って矯正装置を作製します)。
また、歯型の模型を使って治療計画を立てるのではなく、患者さまの歯型を3D画像化したデータ(3Dモデル)をもとに、コンピュータの専用ソフトウェアを使って、歯の移動のシミュレーションを行なって治療計画を立てます。
マウスピース矯正は、たくさんの治療方法があります。細かい治療の流れはそれぞれ異なりますが、多くのマウスピース矯正では、カウンセリングと精密検査後、以下の流れで治療が進みます。
- 歯列、噛み合わせの型どり
- 治療計画
- マウスピース型矯正装置(アライナー)の作製
- 治療開始(アライナーの装着)
- 治療完了、保定
大きな違いは歯型どりの回数です。すべてではありませんが、多くのマウスピース矯正では次の段階の矯正装置につけ替えるタイミングで毎回歯型の採取を必要とします。
また、コンピュータ上で治療計画を立てるマウスピース矯正もありますが、多くのマウスピース矯正では歯型模型を使って治療計画を立てます。
アライナーの作製方法
患者さまの歯型を取り、模型を作製します。その模型とレントゲン写真、口腔内写真を開発元であるアライン・テクノロジー社に送ると、それらの資料をもとに患者さまのお口の状態を再現した3D画像(3Dモデル)が作製され、担当の歯科医師にデータが送信されます。
歯科医師はその3Dモデルをもとに専用のコンピュータソフトを使って歯の移動をシミュレーションし、治療計画を立てていきます。そして、その治療計画のデータから、アライン・テクノロジー社にて治療完了までに必要なすべてのアライナーを作製します。
「iTero」という3D光学スキャナーを導入している医院では、シリコン製の印象材ではなくiTeroを使って歯型どりを行ないます。iTeroで歯を撮影することで、患者さまの歯の形状と歯列の状態をデータ化でき、そのデータをもとに3Dモデルを作製します。iTeroで撮影したデータはすぐにインターネット経由でアライン・テクノロジー社に送り、アライナーを作製します。
患者さまの歯型を取り、模型を作製します。模型において矯正する箇所を移動して、歯を動かす方向を決定します。そして、その移動させた模型をもとにアライナーを作製します。
次の段階のアライナーにつけ替えるタイミングで再度歯型を取り、同じように模型をもとにアライナーを作製します。
治療実績
1997年に開発されて以降、現在では日本を含む世界100カ国以上の国々で提供され、これまで1500万人を超える方が治療を受けてきた実績があります。(2023年3月現在)
日本国内におけるシェアの高いマウスピース矯正もありますが、世界的にみると、マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザライン)の実績とシェア率にはおよびません。 ただし、それぞれのマウスピース矯正に特徴があり、患者さまご自身の歯並びとご要望にあった方法を選択することが大切です。